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生活記録

2022年冬休み四国旅行 3日目高松の遍路、神社巡り。帰宅、旅行まとめ

四国旅行三日目は香川丸亀から始まります。 最終日なので最後高松の寺と神社を回り、帰途につく流れです。 どこまで回れるのか。そして答えは見つかるのか。

一日目: 2022年冬休み四国旅行 一日目道後温泉へ - moao blog
二日目: 2022年冬休み四国旅行 2日目51-55遍路周り、今治経由で高松へ。 - moao blog

丸亀のホテル

8時ごろに清々しい気持ちで朝目覚めます。 今日の旅程を考えた後にホテルの朝食を食べに行きます。

期待していた通りにうどんでした。 コシのあるうどんで美味しいですが、昨日の店主の話が頭をよぎります。 これは。。冷凍うどんだ。。

駐車場料金は2100円。ホテルの駐車カードを入れるとただに

75番善通寺

ホテルを出たら遍路の道へ。75番善通寺に向かいます。 弘法大師生まれの地ということもあるのか今までまわったお寺の中でも最も広いです。 お参りし納経してもらいます。

戒壇巡りというのがあるみたいでせっかくなので500円を払って入ります。 寺のなかに下り階段があり降りていきます。 すると真っ暗です。 光が完全に消え、何も見えません。左手を壁につけそれを頼りに歩くだけです。

怖い。あれ、間違えてないか。これ帰れるのか。周りの人がいなくなってないか。 不安が頭によぎり心拍が上がります。 落ち着け、落ち着けと思って深呼吸しますが、怖くて足がゆっくりとしか進めません。

光がない。 進む道が見えない。

人生のようです。 進めばよい方向など見えないのです。

それでもゆっくりゆっくり歩を進めていくとかすかな光が。 救いが見えた。

たどり着いた先はあかりのある小さな祠でした。 薄暗い祠で念仏のように救いを与える声が聞こえてきます。 私は何か答えではないですが人生の生き方にも通じる知見をつかみかけた気がしました。

その祠を出るとまた暗闇に入りました。 目は役にはたちません。不思議と目がチカチカするように感じることもありますが光はないため、脳が作り出す幻でしょう。それならもう眼は閉じて進んだほうがよいです。

心は最初に暗闇に入った時よりも落ち着いていました。

進んでいくと薄く明かりが見えてきました。 そして出口にたどり着きました。

暗闇になる原理は入り口、出口、祠周辺は周りくねった道になっていて光が反射してもうまく反射しきれず真っ暗な闇を作っていた感じがしました。 しかしそれ以上に私はあの暗闇は今の自身の生き方と被りました。

私は大体曲がりくねった人生を歩んでいます。順風満帆とはいいがたく、続かないで転々として やり直したりしています。曲がりくねった道には光はさえぎられていきます。 これでは暗闇に向かって進んでいるようなものです。

明かりを求めないといけない。 出口を探すためにも曲がることも重要ですが、ただ単に進んでいるだけだと暗闇を回り続けるだけです。

壁を探さないと。

左手をつけて歩き続けられる壁を探さないと。暗闇にいるうちはその壁に手を付けて進むしかありません。 薄い光を求めて。そしていつか光を。出口を。

壁はどこにある。壁は人間の暗黙のルールなのか。それとも見えるものなのか。 残念ながら私は答えにたどりつけませんでしたが、ここまでの旅で何か摑んだものがある気がしました。

500羅漢が並んでいました。 弘法大師生誕1250年かの記念事業でつくられているもののようで新しさを感じます。 真面目な表情からおどけた表情まで色々な顔の羅漢が並んでいます。

名前欄を見ると先達、大先達の人もいれば、名前だけ書いている人もいます。 どうもお金を払えば置いてもらえるようなことが書いてあった気もしましたが、 この人達は救われたのだろうかと思いました。

駐車場に戻ると奥に神社があるようで少し見ていきます。 すると傍にミニ遍路があり3番くらいまで歩きました。 掲示板があり見るとミニ遍路を3000回も回った人がいて、名前がリストアップされていました。 この人たちは救われたのでしょうか。修行になっているのか気になります。

金刀比羅宮

善通寺を出たら目的の地の一つ、金毘羅さんに向かいます。 カーナビでこんぴらとうってもでてこないのでこんぴら温泉街を目的地にして向かいました。 後から調べてみるとどうも正式名称は金刀比羅宮(ことひらぐう)のようなのでそれが原因なようです。

目的地につくと駐車場料金1000円でとても狭い場所に幾段も連なる場所がありました。 怖くてさけるとどこに止めればとさまよっているとうどん屋さんの駐車場を偶然見つけてしまいました。

いわのや - 琴平/うどん | 食べログ

これは気運。お店の評判も良いみたいなので入ることにしました。 とり天ぶっかけとタコげそを注文。合わせて780円くらいでした。 うどんはコシがありのどコシが良いです。とり天も上げた手で美味しい。タコげそも大きく食べ応えあり。 最高のさぬきうどんでした。

そうか私はこのうどん屋さんにくるためにあえて駐車場をスルーしてきたんだ。迷ってはいないんだと 開き直りました。

その後調べて駅近くに1時間200円の場所があり、そこに駐車して金毘羅に向かいました。

金毘羅の入り口付近から商店街が多数あり栄えている感じでした。 メンチかつ、コロッケやさんがあり気になりましたが、帰りに寄っていこうと思い、入りませんでした。 先に書いてしまうと帰りに寄ってみようとしたら混んでいて結局は入れませんでした泣 良いタイミングで入らないといけないと思います。

金毘羅までの道のりは多数の階段がありました。 本社まで785段ということのようです。すさまじいバリア具合です。 必死に登っていきます。

普段からよく階段上るようになったおかげか停止することはなく登り切れました。 足強くなっているのかもしれません。

本社にお参りします。 かつて10年くらい前に夜にお参りしたことがあったのですが、記憶が残っておらず本当にここまで来たのかは確かではないですが。 と思い過去の写真漁ったところ2012年3月にこの場所に来ていたようでした。

写真はある程度正確に情報を残してくれるので助かります。

高松への道中

金毘羅を出発し高松へ向かいます。 道中に道の駅を発見したので入っていってみます。 混雑していて奥の第二駐車場に停車。

うどん屋さんがあり、お腹は空いてませんでしたが、評判みたいだったので入店。 名物のしっぽくうどんとゲソを頼みます。520円と160円で680円くらい。

うどんはコシ、のどごしよし。汁も風味あり美味しいです。 ゲソも大きく食べ応えあります。 一味があるので少しかけるとよく合いました。体も心も温かくなりました。

奥にうどんの祖の人の顔画がありましたが、このお店のある綾川が讃岐うどん発祥の地ということでした。

トップページ | 道の駅滝宮

83番一宮寺、讃岐一宮田村神社

そんなこんな進んでいき、次の目的地一宮寺に向かいます。

付近の道をまっすぐ進んでいると十字路で信号赤から青に変わる瞬間に高速に右折する車がありました。なんと伊予の早曲がりは高松へと広まりを見せているようでした。 名古屋走りといい、恐らく全国どこでも行われているのでしょうがここまで高頻度で遭遇するのは さすがは四国です。

そんなこんなで一宮寺につきました。 今回旅行の最後のお寺。お参りし納経しました。 付近に遍路ハウスがあるみたいだったので少し寄ろうとしましたが、見つかりませんでした。 スマホで位置を見てみると次の目的地の田村神社が近かったので歩いて向かいました。

讃岐国一宮田村神社に到着です。 立派な鳥居が迎えてくれました。 年末でもないので駐車場は空いてました。

この神社は本殿までの道中に多数のギミックのある置物があったり、 なぞの浦島太郎像があったりしました。 後で調べるとどうも香川には浦島太郎ゆかりの地があるみたいでした。

本殿にお参りです。 最後まで無事にと祈ります。

この神社は水占いという変わったおみくじがありました。 紙を引いて、それを見ずにつけると文字が浮かび上がるというものでした。 手洗いに多数捨てられているのはマナー的にいかがかと思いましたが。 紙はよい感じの紙を使っているみたいです。

他にも竜がいたり干支の像があったりと多数の見どころのある神社でした。 色々なものをごったに取り込んでいく意気込みはすごいと思いました。

四国から出る

最終日、四国とお別れです。 目的の地は無事に回れました。

鳴海大橋を渡った先にある淡路南SAで停車し展望台から四国を一望しました。 四国修行の地。かつて弘法大師が周り、今回の旅行でも一緒に遍路を回った土地。同行二人。 今もかつての空気が漂い、人間、人生について考えを深められ土地でした。

美しい景観を見ながら、淡路島のお土産を食べていきます。

展望台での景観は素晴らしいものでした。とても寒い。

帰途に向かって進んでいると眠気がしました。 SAで食べたお菓子の血糖値が下がってきたのでしょう。 次あたりのPAで降りて十数分くらいか仮眠といいますか目をつむりました。 眠たくなったら無理をせずに仮眠をとること。 絶対に眠たいときは運転しないこと。

神戸三宮、ハンバーグ

神戸。三宮に行きたいなどとは思ってはいませんでした。 神戸は道も混むし、近づきたくもありません。神戸抜けて北に向かい京都経由の比較的空いている道で帰りたいです。

ところがです。三宮はかつて大学時代に空港を使ったりしてそれなりに知った街です。 今行くとどう見えるのか、私気になりませんし行きたくないですが行くことになりました。

夕方頃から夜の神戸の高速(阪神高速道路)は60km制限にもかかわらず20kmくらいで走る区間ばかりの渋滞でした。。 多数の車が詰まってゆっくり進みます。 つらいです。。失敗した。。かも。。

でも。。と進み京橋だったかで降ります。 そして混んだ入り組んだ道を進み、駐車します。 街並みは都会そのもので、地下駐車場もドラマとかでイメージする都会の駐車場です。

駐車場を降りて三宮を歩きました。 名古屋、横浜の街を歩いたことがありますが、それらとは違う新しさ、洗練、オシャレさを感じられずにいられませんでした。 美しい都会です。

歩いていると神戸牛が食べたくなりました。調べてみるとステーキ6600円などすごく高いです。 それならハンバーグ、洋食がよいとお店を探したところ、よさそうなところがありました。 タワーマンションの一階にあるオシャレ極まりないお店です。 今回の四国旅行の雰囲気と自身の風貌からかけ離れたお店です。 そもそもお店に入店できるのか?ドレスコード的にはアウトなのでは。。

入れた

タワーマンション一階ということでマンションの客が普段着などだらしない恰好で来ているに違いないと思いますが、なぜかは入れました。

洋食屋 神戸デュシャン - 三宮・花時計前/洋食/ネット予約可 | 食べログ

頼むのはもちろん名物煮込みハンバーグです。2200円。 アツアツの鍋に入れられて登場です。 一口。あつあつジューシーにくにくしさ。すべてがぎゅっとつまったハンバーグです。 ソースもこの肉によく合います。

美味しすぎる。

いや、これもしかして今回の旅行で一番美味しかったのでは。。いや考えてはいけない。 ソースをスプーンで最後まで飲み、満足し店を後にしました。 多数のワインがあり、車でなければ飲みたい感じでした。 このレベルのハンバーグは初めてではというくらい美味しく旅の最後を彩ってくれます。

ハンバーグ屋さんを出た後は駐車場に戻り、なんとか元の高速の入り口まで来ました。 ここでです。

姫路方面 大阪方面

の二択選択しが与えられました。土地勘のない私は。。左に進もうとしてしまいましたが。。 一時停止。 わからないこと、暗闇で闇雲に進むのはただ摩耗するだけになってしまうかもしれません。 そういうときは一旦止まって考えることが有効なのです。

カーナビを広げるなどしてどちらか考えましたがわかりません。後ろからは車も来て抜かしていきますが明らかに迷惑です。。

でも考えます。 スマホを開き、姫路と大阪の位置を確認しました。 名古屋方面に行きたければどう考えても東方面に進むこと。すなわち

大阪方面

私は高速に乗りました。 阪神高速道路も20時ごろになると少しは空いていて時速60kmくらいでは走れました。 そして京都に入り、新名神に乗り、帰途に就きました。

私は往路では二回も道を間違えました。 でも復路では道を間違えずに進めることができました。

旅行を終えて

お遍路を終えて私が一番に大切だと思ったことは 道路でも進路でも行く方向がわからなくなったときに暗闇に入った時には落ち着いて考えることだと思います。

事前に調べて理解して進めることが重要なのは確かでしょうが、そんな理解した状態で取り組めないこともあるわけです。そうしたときに闇雲に進めてしまうと逆に苦難に陥る可能性があります。

人生とは明るい道を進んでいるときもありますが、暗い道に入り込んでしまうこともあります。 そしてそれに気づく気づかないでいるにかかわらず進んでしまうとさらに深い闇に包まれてしまうこともあります。 恐らく今の私はその闇の中にいると思います。

そうしたときにどうすべきか。 私は目をつむり考えるしかありません。 左手をつける壁にもっとも近いほうに進むことを考えるのです。

壁を見つければあとは進むだけです。 でも私はまだ壁を見つけられていません。 今後壁を見つけるように考え、少しずつですが進んでいこうと思います。 暗闇は怖いです。一歩は大きくありません。でもある程度方向が正しければ前に進んでいればいつかはたどりつけるはずです。

今回の旅行では人生の答えは見つけられませんでしたが、 大切な考え方を学べました。 私はそれは答えよりも大切なもののように思います。 いつかこの旅行で人生変わったと思えるようにただ考え進んでいこうと思います。